最期の泡盛からはじまる泡盛を、味わってみませんか?

2013年12月、ユネスコの無形文化遺産に“和食”が登録されましたが、日本が世界に誇れるお酒といえば「日本酒」「焼酎」「梅酒」そして「泡盛」があります。
泡盛は、お米(主にタイ米)と黒麹菌を用いて造る日本最古の蒸留酒。約600年の歴史を持つ沖縄のお酒です。

しかし昨今、泡盛市場は縮小を続け、赤字の酒造所や、後継者不在という理由から廃業してしまうところも。宮古島で最も歴史の深い集落・狩俣地区にあった千代泉酒造所も、後継者が見つからず2018年に幕を閉じました。

しかし、そんな千代泉の酒蔵で静かに眠っていた泡盛の原酒を復活させる「誇酒(こしゅ)プロジェクト」が始動しました。

プロジェクトの代表は、那覇市にある泡盛専門Bar「泡盛倉庫」の店主 比嘉康二さんです。こちらで取り扱っている泡盛は約800種類!ですが、メニューで紹介されている泡盛は300種類ほど。
「全て愛しているので、800種類すべて紹介したいのですが」と比嘉さんは話します。お客様が1軒目なのか2軒目なのか、また、その日の体調や気分によってお薦めできる泡盛は異なるそうです。「今の瞬間に寄り添った泡盛を、飲み方も含めてご紹介できたらうれしいです。」と比嘉さん。

ワンクリックで世界中のお酒が手に入ってしまう時代ですが、私たちの身近にある日本が誇るお酒=泡盛の魅力を体感してみてはいかがでしょうか?

誇酒プロジェクトから生まれた泡盛は現在4種類。3種類は、廃棄される運命にあった千代泉の原酒に他の泡盛をブレンドしてできあがったものです。なぜブレンドしたのか…その理由を訊ねてみると「千代泉だけ売ることには未来がないからです。なぜなら、千代泉は必ず終わりが来てしまうから。ですから、どうすれば未来に繋がるかを考えました。それで出た答えが“ブレンドすること”でした。頑張っている蔵元さんと一緒に発信することができれば、千代泉は復活します。それだけでなく、ブレンドするその蔵元さんのことも知ってもらえますよね。」と比嘉さん。

千代泉の原酒には限りがあるので永遠ではありませんが、今ある命は比嘉さんを含め、誇酒プロジェクトのメンバーによって守られ、繋がっていくのですね。
最期の泡盛からはじまる泡盛を、味わってみませんか?

 

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文・プロフィール
舘 幸子 / Sachiko Tachi
sachiko tachi
父が転勤族だったせいか「出身は?」と訊かれるとどう答えてよいのか、いつも迷っていました。生まれは静岡ですが東京と京都暮らしが長く、2013年春に沖縄に移住しました。
以前はフードコーディネーターとしてカフェやお菓子メーカーのメニュー開発に携わっていました。それでも、書くことが好きだったことがきっかけで数年前からライターのお仕事を本格的に始めました。

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<商品のご紹介>

千代泉100% 31/32

31/32 Chiyoizumi distillery 1948-2018- No.31

ひっそりと蔵の中で眠っていた千代泉酒造所 泡盛。宮古島や千代泉酒造所、泡盛の歴史や文化に触れていただければと思います。ちぶぐぁ(おちょこ)にて少しづつ、味と香りを楽しみ、泡盛の歴史や千代泉酒造所の想いを感じながらご堪能ください。

・原材料/米こうじ(タイ産米)
・アルコール分/43度
・内容量/500㎖
・熟成年数/帳簿不明のため年数表記ナシ
・蒸溜機/横型蒸留機
・濾過/千代泉酒造所での保管状況から濾過ナシ
・製造元/沖縄酒造協同組合
・販売元/泡盛倉庫
・12,960円(税込)

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